過払い金でよく争われる「一連」と「分断」

一度完済したけど、またお金を借り始めたという方がおられると思います。
その場合は、よく争われるのが「一連」か「分断」という問題です。

例えば、
取引①が完済 ブランク 取引②を開始という場合(下図参照)
(ブランクとは借入がゼロのときのことです)

この取引の過払い金を計算するのに、二つの方法があります。(下図参照)
一連:取引①と取引②の全体を一つの取引とし、取引全体の過払い金を計算。
分断:取引①と取引②の過払い金を別々に計算し、それを合計する。

一連で計算する方が、分断で計算するより、過払い金額が大きくなります。

理由は二つあります。

  • 一連計算は、取引①の過払い金が取引②に引き継がれるため、雪だるま式に過払い金が増えていくので過払い金が大きくなります。
  • 分断計算だと、取引①が10年以上前に完済していると、取引①の過払い金は時効になっており、取引②の過払い金しか請求できなくなります。

裁判所が分断とするのは次のようなケースです。

  • A取引②を開始した際、業者との間で改めて契約をやり直した場合で、かつ、ブランク期間が長い場合にどのくらい長ければ分断になるかは、裁判官によって意見が分かれます。
    100日以上なら分断という人、300日以上なら分断という人など、バラバラです。しかし、1年以上空いていれば確実に分断となります。
  • B前の契約が生きていたため、そのまま取引②を開始した場合でも、ブランク期間がすごく長いと分断になります。ただ、どれだけの長さがあれば「すごく長い」と考える裁判官もいます。その中間で500日を基準に考える裁判官もいます。

逆に、
取引②開始の際の、契約をとり直したが、ブランクが短い場合、取引②開始の際、契約を取り直しておらず、ブランクもそれほど長くない場合、過払い金が出る可能性が高くなります。
今後、業者との交渉が進むうち、業者から「分断だ」と主張してくることがあるかもしれません。そのときは、この文章を見返してください。

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