【ニュース】SFコーポレーション(旧三和ファイナンス)が倒産。今年二番目の大型倒産に。

2011年08月29日

(株)SFコーポレーション(旧・三和ファイナンス(株))は、8月26日に東京京地裁へ自己破産を申請し、同日破産手続き開始決定を受けた。

当社は、1975年(昭和50年)1月に三和ファイナンス(株)の商号で設立された準大手の消費者金融会社。2008年10月に現商号に変更。首都圏を中心に全国で約400店舗を擁し、キャラクターを使用した積極的な鉄道の車内広告やテレビ・ラジオのコマーシャルにより、一般消費者を対象に小口の融資を手 がけ、2004年12月期には年収入高約459億8300万円を計上していた。

しかし、改正貸金業法の成立に伴っていわゆるグレー金利問題が持ち上がり、利用者数が減少。2007年4月には、金融庁が複数の店舗での違法な取り立てなど全社的に法令順守意識が欠如していたとして、全店舗に対して43日から66日間の業務停止を命令していた。その後、大幅な人員削減や店舗の閉鎖、創業 社長の交代などリストラを進めていた。

さらに2008年3月には日本振興銀行から三和ファイナンスの顧客向けに債権譲渡を受けた旨を通知。動向が注目されるなか、同年5月には再度、金融庁からの行政処分が下されて、今回、利用者が過払い金の返還請求をしても非協力的であるとして、過払い金返還請求権を原債権とし数次にわたり破産を申し立てられ ていた経緯があった。

同年9月にはかざかファイナンス(株)(現ネオラインキャピタル(株))の傘下に入り再建を図っていたものの、その後も過払い金債務の負担が大きく資金繰りが悪化、事業継続を断念し今回の事態に至った。

負債は過払い金債務約1865億円を含む約1897億円。

※引用
2011年8月29日 帝国データバンク
「SFコーポレーション(旧・三和ファイナンス)が倒産。今年二番目の大型倒産に」