【ニュース】多重債務者44%「低収入で借金」都相談で最高率、不況・デフレ反映

2012年05月07日

都消費生活総合センターは、3月に実施した特別相談会「多重債務110番」の結果をまとめた。不況やデフレを反映して、寄せられた316件の相談の うち、低収入や収入減を借金の理由に挙げた人は全体の44・1%に上り、集計を取り始めた08年9月の相談会以降では最も高率だった。

相談会は3月5、6日に新宿区神楽河岸の同センターや区市町の消費生活センターで開いた。相談者の平均 年齢は51・8歳、平均債務額は690万円で、最多の約4割が100万0300万円。1000万円以上の借金を抱えた人も13・6%おり、11社から借り 入れている多重債務者も2人いた。

40代の女性は「13年前に住宅ローンを組んだが、夫の会社が倒産して返済不能になり、食べていくのが やっと。債務は6000万円残っている」と訴え、職員から債務整理の方法などのアドバイスを受けた。収入が減ったために数年前に投資用のマンションを購入 したという40代男性は「ここ半年空き室になり、5500万円のローン返済が厳しくなっている」の相談を寄せた。

※引用
2012年4月24日 毎日新聞
「多重債務者44%低収入で借金」