【ニュース】ヤミ金被害、減少傾向

2010年11月09日

今年6月に、総量規制を柱とした改正貸金業法が完全施行され「多重債務者が非合法の『ヤミ金』の被害に遭うのではないか」と危惧(きぐ)する声が相次いでいましたが、実際は「ヤミ金についての相談は横ばいの状態」になっているとの報告があるそうです。

司法書士や被害者でつくるシンポジウム「全国ヤミ金融対策会議(10月:福島市)」での報告によると、東京都内3ヶ所に設置する法律相談センターに寄せられた多重債務相談のうち、ヤミ金に関する相談は、改正前の5月で52件、改正のあった6月に68件と若干増えたものの、7~9月は月50件台で推移しているとのこと。

金融庁によると、大手4社にあった新規申し込みのうち、実際に貸し出した「成約率」は、2006年の春に比べて2割減少。同大手4社の消費者向け無担保貸し付けの残高は、2006年末5.5兆円あったものが、2010年6月末には2.75兆円と半減していると、発表がありました。警察の取り締まりや借金の相談窓口で啓発した効果もあり、ヤミ金の被害者も前年同期比で約4割減少しているとのことです。

※参照ニュース
2010年11月6日 東京新聞 TOKYO web
「ヤミ金被害 減少傾向 貸金業法改正から4カ月余」