文化放送『くにまるジャパン』に山田冬樹代表弁護士が出演 179回テーマ 「びっくり!スマホで“ブラックリスト”入り」編

2012年07月31日

179回テーマ 「びっくり!スマホで“ブラックリスト”入り」編
2012年7月31日 午前9:45~放送

文化放送 『くにまるジャパン』
“得々情報 暮らしインフォメーション ホームワン法律相談室”

出演
・番組MC 野村邦丸さん
・番組パーソナリティ 安西真実さん
・法律事務所ホームワン 山田冬樹代表弁護士

179回テーマ 「びっくり!スマホで“ブラックリスト”入り」編(7月31日 午前9:45 ~)

■放送内容要約(実際の放送内容は少し異なります)

邦丸
人気上昇中のスマホ、スマートフォン。15歳から29歳では過半数がスマホのユーザー、という調査結果もあります。最近、スマホ購入をきっかけに、とんでもないトラブルに巻き込まれてしまうケースが増えてるんですって?

山田
この時間で何度も紹介してきた、3ヶ月以上借金の支払が滞ると信用情報機関に「事故情報」が登録されてしまう、いわゆる「ブラックリスト」入りというものですね。いま邦丸さんがおっしゃったように、スマホ購入が原因で事故情報が登録されてしまう方が、最近増えてるそうです。

邦丸
なんでスマホが「ブラックリスト」と結びつくんですか?

山田
最近、携帯電話の売り方が以前と変わってきています。ひところは「0円」など激安の機械が多かったですよね。これは携帯電話のキャリアが、販売店に「販売奨励金」を支払うことで安くなっていたわけです。実は通信料金にその分が上乗せされていたんですが…。ところが最近は、「販売奨励金」は廃止されて、代わりに電話機の分割払いが主流になっています。最近でも「実質負担0円」といった店頭表示を見かけますがこれはスマホの本体は24回の分割払いにして、その分を毎月の通信料から割り引くといったシステムです。

邦丸
いろいろ難しいことを考え付きますね…。

山田
たとえばスマホ本体が4万8千円だったとして、これを24回払いにすると、毎月の支払は2千円。で、「スマホの分割払いは毎月してもらいますが、その2千円分を通信料から毎月割り引きます」というもの。
ユーザーにはどっちでも同じことのように思えますが、実はスマホの分割払いはイコール借金返済なんですね。
電話代を現金払いにしていて、一、二ヶ月うっかり滞納…というのはよくある話ですが、これが落とし穴なんです。単なる電話代の滞納のつもりでいても、実はクレジットが焦げ付いていることになってしまうこともあるんです。

邦丸
通話料やパケット代と一緒に請求されると「借金してる」という自覚はほとんどないでしょうからね…。

山田
その通り、これは単なる電話代の滞納ではありません。信用情報に登録される可能性があるトラブルなんです。登録されると、他のクレジットカードやローンに影響が出ます。知らない間に信用情報に「事故情報」が登録されていて、いざという時困ってしまうケースが出てきそうです。
未成年だと親が携帯料金を払っている例も多いですよね。親がうっかり払い忘れていて、子供にとばっちりがいく…というケースも出ているようです。

邦丸
スマホ絡みの金銭トラブルといえば、もうひとつ、「コンプガチャ」が話題となった携帯ゲーム。未成年が何十万も使って問題となっていましたね。

山田
「コンプガチャ」の規制に加え、ゲーム業界でも、18歳以下の利用限度を月1万以下という自主規制を始めているようです。大人は「自己責任」ということもできるでしょうが、子どもが利用する場合には、ある程度の規制はやむを得ない部分があると思います。
ただ、申込の時に年齢を偽ると、結局そういった利用限度額は適用されなくなっちゃいますから、この自主規制だけでは、解決しないようですね。

邦丸
まだまだ夏休みは続きます。子供たちにも誘惑の多い季節、携帯電話やクレジットカードの仕組みをきちんと教えて、お金の使い方を教えていく必要がありそうですね。