クレジットでリボ払いを利用していたら、いつの間にか支払残高が50万円

最近のクレジットに関するご相談では、「リボ払いで毎月の支払額を抑えられるので支払残高を気にせず繰り返し利用していたら、いつの間にか支払残高が増えていた」というケースが多いです。リボ払いは、支払残高が増えると、その分毎月支払う手数料も増えてしまいます。例えば、支払残高が50万円で、毎月の支払いを1万円と設定している場合、実際の支払いは手数料が上乗せされて、1万6164円となります。
毎月の利用を止めて、支払いのみとした場合でも、払い終えるまでに総額で約66万円支払うことになります(実質年率15%の場合)。
リボ払いを早く終わらせるために、支払額を増やすという方法もありますが、複数枚のカードでリボ払いを利用している場合やカードローンを利用している場合などでは、なかなか難しいケースもあります。そうした場合、弁護士に依頼すれば、債務整理という方法で解決することができます。

毎月元金の支払いが定額の元金定額方式の場合

残高50万円の場合、手数料はいくらかかるか?

クレジットカードでリボ払いを利用する場合、手数料がかかります。この手数料は、支払残高に対して実質年率15〜18%であるのが一般的です。計算方法は、次の通りです。

手数料 = 支払残高 × 実質年率 × 利用日数 ÷ 365日

例えば、支払残高が50万円で、実質年率が15%の場合、ひと月の手数料は次のように計算されます。

50万円 × 15% × 30日 ÷ 365日 = 6164円

元金定額方式の場合であれば、月の支払いは、元金に充てる1万円に加えて手数料がかかり、以下のようになります。

1万円 + 6164円 = 1万6164円

となります。

月々の支払額で比較すると、手数料はどれくらい変わる?

月々の元金に充てる支払額が変わると、手数料の総額も変わってきます。支払額が少ないとその分、返済期間も長くなり、元金も減らないので、手数料を多く支払うことになります。

例えば、支払残高が50万円で毎月の支払額が1万円、2万円、3万円の場合、どのようになるでしょうか。

毎月の支払額(元金に充てる支払額) 完済までの手数料を含めた支払総額 完済までの手数料総額
1万円 65万9232円 15万9232円
2万円 58万1099円 8万1099円
3万円 55万5073円 5万5073円

毎月元金の支払いが定額の元金定額方式の場合

新たな利用をしない場合

手数料が実質年率15%の場合

月3万円と比べて月1万円を支払う場合、2倍以上の手数料の総額を支払わなくてはいけません。月々の支払額が少なければ少ないほど、手数料の総額は大きくなります。

月々の支払額で比較すると、支払い期間はどう変わる?

残高が同じ金額でも月々の支払額が変わると、手数料だけでなく完済時期も変わっていきます。元金に充てる支払額が少ないと、その分、元金は減らず、支払い終える時期が遅くなります。

例えば、支払残高が50万円で毎月の支払額が1万円、2万円、3万円の場合、どのようになるでしょうか。

毎月の支払額(元金に充てる支払額) 完済までの支払い回数(期間)
1万円 50回(4年2ヶ月)
2万円 25回(2年1ヶ月)
3万円 17回(1年5ヶ月)

毎月元金の支払いが定額の元金定額方式の場合

新たな利用をしない場合

月3万円と比べて月1万円を支払う場合、支払い終えるまでの期間は2年7ヶ月長くなります。また、月3万円と比べて月2万円を支払う場合、支払い終えるまでの期間は6ヶ月長くなります。月の支払額を増やせば、その分、早く支払いを終えることができます。

リボ払いの仕組み

ここまで、元金定額方式という元金に充てる支払額が一定の支払方法で説明してきました。元金定額方式では、定額の元金支払額と手数料を支払います。手数料は、支払残高に応じて変わるため、毎月の支払額も変動します。

一方、カード会社やカードの種類によっては、元金定額方式ではなく元利定額方式と呼ばれる支払方法が採られています。元利定額方式では、元金支払額と手数料を合わせた金額が一定で、毎月の支払額は変動しません。ただし、支払残高が増えると、その分、手数料に充てられる金額が増えるため、元金に充てられる支払額は減り、なかなか元金が減っていきません。そのため、支払残高が同じでも、元利定額方式の方が元金定額方式よりも、支払い期間が長期化していきます。

元金定額方式と元利定額方式のちがい(支払残高50万円の場合)

元金定額方式 元利定額方式
月の支払額 定額の元金+手数料
例) 1万6164円 = (元金) 1万円 + (手数料) 6164円
手数料を含めた定額の月額
例) 1万円 = (元金) 3836円 + (手数料) 6164円
翌月の支払残高 49万円 49万6164円
完済までの期間 50回(4年2ヶ月) 80回(6年8ヶ月)
特徴 元金を確実に減らせるが、月の返済負担が大きい 月の返済負担は小さいが、元金が減りにくい

新たな利用をしない場合

手数料が実質年率15%の場合

定額1万円の場合

また、支払残高に応じて月々の支払額が変動する残高スライド方式を採用しているカード会社やカードもあります。

支払残高 毎月の支払額
30万円以下 1万円
30万円超〜50万円以下 2万円
50万円超〜100万円以下 3万円

カード会社により異なります

ある月の支払残高が20万円で1万円を支払っているとします。その月に12万円の買い物をして、次の月の支払残高が31万円になれば、次の月の支払額は2万円になります。このように、残高スライド方式では、支払残高が増えれば、それに応じて段階的に毎月の支払額も増えていきます

「終わらないリボ払い」を解決する方法

リボ払いの利用では、月々の支払額が少ないためなかなか元金が減らず、支払いが長期化する傾向があります。月々の支払いが一定におさえられるため、支払残高が増えても気づきにくいという特徴もあります。支払残高が知らぬ間に増えていくと、手数料も雪だるま式に増えていき、手数料を含んだ支払いの総額が膨れ上がっていきます。

便利だと思って利用を始めたリボ払い。毎月利用を続けていると、支払残高が増え、なかなか終わりが見えません。リボ払いを終わらせるためには、どのような方法が考えられるでしょうか。

一括返済

支払残高を一括で返済する方法です。例えば、支払残高が50万円の場合、ひと月で50万円を支払います。支払残高はなくなるので、以降の手数料を支払わなくてよくなります。

繰り上げ返済

あらかじめ決められた毎月の支払額よりも多い金額を支払う方法です。例えば、毎月の支払額を1万円から5万円に引き上げて支払います。繰り上げ返済をすることで、支払残高の一部を減らすことができ、その分、手数料の支払いが減り、支払回数も減ります。

任意整理

弁護士に依頼すれば、弁護士が利息のカットや分割回数についてクレジットカード会社と交渉し、今後の返済計画を話し合いで決めていきます。

このように、「終わらないリボ払い」で悩んでいて、任意整理手続きを行なうか迷っている方は、まずは弁護士にご相談することをおすすめします。解決実績が豊富なホームワンでは、任意整理のご相談は無料で受け付けています。

動画で解説するリボ払い

リボ払い利用の注意点~ 知らず知らずに債務が増える!?

代表弁護士中原俊明
中原 俊明法律事務所ホームワン 代表弁護士

東京都出身、1987年 弁護士登録(東京弁護士会所属)、ホームワンの代表弁護士 中原です。一件のご相談が、お客さまにとっては一生に一度きりのものだと知っています。お客様の信頼を得て、ご納得いただける解決の道を見つけたい。それがホームワンの願いです。法律事務所ホームワンでは過払い金・借金問題に関する相談を受け付けています。

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